2007年07月17日

SMの6月の出荷、4ヵ月振りの前年割れ

1〜6月合計は前年同期の8%増

【カテゴリー】：実績/統計（原料/樹脂/化成品） 【関連企業・団体】：日本スチレン工業会

日本スチレン工業会の集計によると、SM（スチレンモノマー）の6月の生産量は前年同月比1%増の297,661トン、出荷量は同1%減の298,280トンとなった。生産は6ヵ月連続の前年同月超え、出荷は4ヵ月振りの前年同月割れとなった。 　出荷がわずかとはいえ前年を下回ったのは、主力のPS向けがPSメーカーの定修の集中によって減少したため。ABS向けとEPS向けは堅調であったがPS向けの減少が大きく、これに伴い国内向けは8%減となった。5月の同1%減に続く2ヵ月連続の前年同月割れである。 　 　一方の輸出は7%増で、4ヵ月連続の前年超えとなった。しかし、国内向けの落ち込みまでカバーするには至らなかった。 　 　この結果、1月から6月までの累計は、生産が前年同期比9%増の174万9,026トン、出荷が同8%増の178万6,666トンとなった。生産・出荷とも順調な伸びを遂げたことになる。ただし、出荷のうちの国内向けは942,958トンで同1%増にとどまっている。輸出は843,708トンで17%増となったのが大きい。輸出の大幅増は、定修・運休プラント数が前年を下回ったことで全体に輸出余力が出たことによるもの。 　 　この結果、期末在庫は2〜3月の10万トン台から一気に74,510トンまで縮小した。　 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1184646843.pdf