2007年07月18日
VCMの出荷も6月は微減に
国内向けは順調な伸び、輸出が不振
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が18日にまとめたところによると、VCM(塩ビモノマー)の6月の総出荷数量は232,766トンで、前年同月の実績を1.4%下回った。5月は7.8%増で5ヵ月振りの前年同月超えとなったが、6月は小幅ながらも再び前年割れに転じた。
 これは、国内向けが引き続き着実な伸びを遂げているのに対して輸出が低迷を続けていることによるもの。

 国内向けの6月の出荷量は172,957トンで前年同月を6.0%上回った。主力のPVC(塩ビ樹脂)向けが4.8%増で2ヵ月連続の前年超えとなったのに加え、その他用が62.9%増えて4ヵ月連続の前年超えになったため。これで国内向け出荷は5ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 しかし、輸出は18.0%減の59,809トンにとどまっている。今年に入って6ヵ月全てが前年同月を下回っている。PVCと逆の現象が続いている。

 一方の生産量は234,078トンで、前年同月を0.8%下回っている。今年に入って6ヵ月のうち5月を除く5ヵ月が前年割れとなっている。

 この結果、VCMの今年第2・四半期(4〜6月)の総出荷数量は722,764トンとなった。前年同期を1.7%下回っている。国内向けは527,769トンで6.3%増となったが、輸出が18.3%減の194,995トンにとどまったためトータルでは1〜3月期に続くマイナス成長になった。生産量は743,251トンで前年同期を0.7%下回っている。期末在庫は3,479トンで、前年同期末を3.5%下回っている。


ニュースリリース参照
○塩化ビニルモノマー生産・消費・出荷実績表
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1184745125.xls