2007年07月20日
日中「環境技術友好交流会」“北京宣言”採択
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:旭化成

 蛭田史郎・旭化成社長を団長とする、日中国交35周年記念「環境技術友好交流会」訪問団は20日、北京市の中国人民大会堂で「環境技術友好交流会」を開催した。中国政府から招聘を受け、中国光彩事業促進会の協力で実現した。

 この中で中国政府と訪問団は、地球環境と調和した持続的成長についての「北京宣言」を採択。また同宣言に基づき旭化成は“環境技術発展基金”の設立を提案し、今後中国政府と共同で具体的な検討を開始することを決めた。

 交流会には、中国側から中央統一戦線部副部長の胡徳平氏をはじめ、同国政府の幹部ら約100名、日本側からは旭化成のほか積水化学工業、チッソ、三菱商事など11社からなる訪問団メンバー約70名が出席した。

 交流会では、環境問題、特に水と水処理膜技術をテーマに環境技術の説明や活発な意見交換が行われた。関係者からは今後、環境保全活動を遂行していく上で有益な交流会だったとの高い評価を得たという。

【北京宣言の内容】
 経済のグローバル化は、我々の文明の進展に新たな1 ページを開いた。
 人類は21 世紀に突入した——経済のグローバル化は各国・各地域の人民に新しい文化交流と経済協力の機会をもたらしたが、それと同時に我々は、国際的な環境保護という課題に迫られており、現実にも、世界的な大気汚染、水源汚染、森林破壊、砂漠化という連鎖的な災害が発生することとなった。人類の庭であるこの美しく青い星は、誕生以来最も過酷な試練と変化を受けている。

 我々は、直面する今日と未来とをいかに注視すべきなのか。環境汚染は国際化し、東南アジア各国でも、同様に様々な環境問題に直面している。もはや一国・一地域の問題ではない。環境汚染の国際化に対応するために、各国・各地域の共同協力が必要なのである。

 中日両国の環境保護の持続的発展は、東アジア全域の発展に対して非常に重要である。生態環境を保護し、地域間での持続的発展を促進し、環境保護の科学技術交流を強化することは、我々の共通認識、共通目標である。

 中日友好国交35 周年の佳節に、我々が北京に集い、恒久友好を継続させるのみならず、新しい歴史に責任を担うことが、更に重要である。

 人類文明の明日のため、人類生存の未来のため、我々は厳粛に宣言する:協力を強め、利を取り災いを避け、調和を構築し、持続的に発展し、地域間で共通認識を持ち、共に未来を創造する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1184921388.pdf