2007年07月24日 |
藍星グループ、上海にポリアセタール(POM)製造基地を建設 |
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:ポリプラスチックス、三菱ガス化学、三菱商事 |
(上海発=特約) 中国化工集団公司(ChemChina)の子会社 Blue Star (藍星グループ)は上海の浦東区Xinhuo (星火)開発地区にPOMの製造基地を建設する。 同社は3段階に分けて合計20万トンのPOMプラントを建設することを発表した。運営は子会社の上海藍星新材料(上海藍星)が行う。 第一段階として上海藍星では既に12万トンのフォルムアルデヒドと4万トンのPOM設備を建設中で、本年末までにスタートする予定。 本年5月には第二段階の6万トン計画を打ち上げ、政府の認可待ちとなっている。 将来の需要動向をみて第三段階の10万トンプラントを建設する計画で、同じサイトで合計能力を20万トンとする。 同社ではPOMを、中国で最も需要の多い揚子江デルタと珠江デルタ周辺で販売する。 中国の最近のPOMの需給状況は以下の通り。(千トン) 生産 輸入 消費 輸出 2005年 29 172 180 21.3 2006年 85 172 225 32.5 (2006年生産85は推定) 中国では日系の2社を含め3社がPOMを製造している。今後はネット輸入量は減少する見込み。 (1)宝泰菱工程塑料(南通)有限公司 PTM Engineering Plastics(Nantong) 立地:江蘇省南通市 出資:ポリプラスチックス(70.1%)、三菱ガス化学、韓国Engineering Plastics、Ticona 注:韓国エンジニアリングプラスチックスはセラニーズ/三菱ガス化学/三菱商事のJV 能力:60千トン 2005年10月商業生産開始 (2)杜邦-旭化成ポリアセタール(張家港)有限公司 Asahi-DuPont POM (Zhangjiagang) 立地:江蘇省張家港市 出資:旭化成ケミカルズ 50%/DuPont 50% 能力:第1期 20千トン 将来 60千トンまで拡大 (3)云天化集団 Yuntianhua Group 2005年に雲南省昭通市に12千トン能力でスタート、2006年に20千トン設備を追加。 2007年4月に重慶市の重慶化学工業団地に新しい20千トン設備の建設を開始。 |