2007年07月25日
東セロも各種フィルムの価格修正へ
主力のPPフィルムは1連500円以上引き上げ
【カテゴリー】:市況(経営、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ

 プラスチックフィルム大手の東セロは25日、PPフィルムを中心とした各種プラスチックフィルムの販売価格を9月1日出荷分からすべて引き上げると発表した。

 上げ幅は、OPフィルム(延伸PPフィルム)とCPフィルム(無延伸PPフィルム)がともに20ミクロン品種で1連当たり500円以上(いずれも13〜15%高)、L-LDPEフィルムも同じく20ミクロン品種で同500円以上(同)、蒸着フィルムがML-PETとTL-PETの12ミクロン品種で同400円以上、MLのCP、OP、TUXの全品種で20ミクロン品が同500円以上、セロファンの300番で同600円以上、一軸延伸HDPEフィルムの20ミクロン品で同500円以上となる。

 同社によるフィルム価格の修正表明は、過去3年で今回が6度目。最近では昨年10月に続いてのものとなる。これまでと同様に原料樹脂の価格高騰と燃料費、物流費、副資材費の膨張によるコストアップ分の転嫁を目指してのもの。

 一連500円の値上げを計画している品種の場合を例に取ると、うち300円から400円が原料樹脂の高騰によるコストアップ分で、また残り100〜200円が燃料・物流・副資材費の上昇によるコストアップで占められるとしている。

 原料樹脂の価格については各樹脂メーカーから今年6月に続く第10次値上げの受け入れを強く迫られており、それを拒否することは事業の継続上不可能と言える状態にある。したがって、各種フィルムの事業を継続して安定供給をしていくには今回の価格修正は不可欠になると述べている。