2001年06月26日 |
出光ユニテック、プリズム型高輝度反射シートを発売へ |
軟質PE系では世界初の量産化に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:出光ユニテック |
出光石油化学の全額出資による樹脂加工製品企業の出光ユニテック(本社・東京都文京区、板垣寿稔社長)は26日、新タイプのプリズム型高輝度反射シートを7月1日に発売すると発表した。商品名は「エコーレイ」。価格は1平方メートル当たり約4,000円から。 同製品は、、同社独自の樹脂材料設計とマイクロエンボス技術を生かして開発された軟質ポリエチレン系反射シートで、環境適性に富むこと、輝度が極めて高いレベルにあること、耐熱・耐寒・耐候特性に優れていること、印刷適性が良好なこと、優れた融着加工性を持つこと--などが大きな特徴。こうした特長を備えた軟質PE系反射シートの開発と量産化はこれが世界でも初めてという。 用途は、警察、消防、鉄道、電力等々の分野で使用される安全チョッキをはじめ、ジョギングウエアーやシューズ等のスポーツ用品、学童の通学や高齢者の歩行時当のパーソナル保安用品、各種ステッカー・ラベル、ファンシーグッズ--など。 2001年度の売上目標は1億円。2002年度は10億円を目指す。2002年度以降は欧州を中心に海外市場も積極的に開拓していく考え。全販売量の半分程度は輸出でカバーしていきたいとしている。 同社の説明による「エコーレイ」の特徴は次の通り。(1)環境適性=燃焼時に塩素系や窒素系などの有害ガスが発生しない(2)高輝度=独自のマイクロエンボス加工技術(熱転写技術)によって、初期輝度300cd/lx・平方メートル(カンデラ)の高輝度を実現(3)耐熱性=60度Cで連続2週間にわたり輝度の初期値を維持。また、80度Cでも型崩れが発生することなく輝度を維持できる(4)耐候性=200時間あとでも初期輝度の80%を維持、400時間後でも輝度係数150cd以上を維持(5)耐寒性=マイナス30度Cでも柔軟性と強度が損なわれない(6)印刷適性=スクリーン印刷がPP用のインクで可能(7)融着加工性=高周波方式、超音波方式、ヒートシール方式の融着機を使用することでスムースな融着加工が可能。 |