2007年08月01日 |
三菱化学、中国でポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)事業化 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は1日、アジア地域のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)の需要増に対応するため、09年9月の生産開始を目標に、中国浙江省寧波市大しゃ島に年産2万5,000トンの新設備を総投資額50億円で建設することを決めたと発表した。近く寧波市に製造・販売会社の設立を申請する。 PTMGは、スパンデックス、ウレタン、熱可塑性ポリウレタンエラストマー分野の主原料として、アジア地区では年率10〜20%と高い需要の伸びが見込まれている。 また、大しゃ開発区は、(1)中国の中でも経済成長の著しい華東地区にあり、繊維産業の中心地で需要家が多数集積する浙江省に位置している(2)すでに高純度テレフタル酸の製造・販売会社である寧波三菱化学が当地に立地しており、グループ内でのシナジーが見込める、など好条件に恵まれている。 三菱化学は、1,4−ブタンジオールからPTMGに至る一貫した「C4ケミカルチェーン」事業を戦略的コア事業と位置付けてきた。 今回のPTMG 新設以外にも、1,4−ブタンジオールの新立地検討を行うなど、積極的な事業推進を進め、この分野でアジア・ナンバーワン・プレイヤーの地位を目指す。 【 現地新会社の概要 】 (1)新社名称(予定) MCC 高新聚合産品寧波有限公司 (英文:MCC Advanced Polymers Ningbo Co., Ltd.) (2)事業予定地 中華人民共和国浙江省寧波市大しゃ開発区 (3)生産能力 PTMG 2.5 万トン/年 (4)製造プロセス 三菱化学独自技術 (5)完成時期(予定) 2009 年4 月 (6)総投資金額 約50億円 (うち新社資本金 約20億円) (7)投資形態 三菱化学100%出資 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1185950569.pdf |