2007年08月02日
POインフレフィルムの出荷の不振が続く
6月の総出荷量も前年同月の8%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合がこのほど集計したところによると、ポリオレフィン・インフレーションフィルムの6月の総出荷数量は前年同月比8.0%減の61,181トンとなった。これで同フィルムの前年同月割れは9ヵ月連続となった。
 
 6月もマイナス成長となったのは、LDPEフィルムとHDPEフィルムがともに引き続き需要不振から脱却できず前年同月を大幅に下回る結果となったため。LDPEフィルムは7.3%減で9ヵ月連続の前年度y月割れとなり、HDPEは10.0%減で10ヵ月連続で前年同月を下回るかたちとなった。IPPだけは1.1%増で9ヵ月振りで前年同月を上回った。
 
 この結果、今年上期の総出荷数量は35,773トンとなった。前年同期の実績を9.6%下回っている。同フィルムの昨年の総出荷数量は790,369トンで、前年のほぼ横並び(346トン増)であったが、今年は後半によほど大幅な伸びを遂げない限り年間でも再びマイナス成長に戻ることになる。
 
 ポリオレフィン・インフレーションフィルムの6月の出荷量と1〜6月計は以下の通り。かっこ内は前年比。
 ▽LDPEフィルム=39,177トン(92.7%)  225,418トン(90.0%)
 ▽HDPEフィルム=20,460トン(90.0%)  117,033トン(90.1%)
 ▽IPPフィルム=1,544トン(101.1%)  8,322トン(88.4%)
 合計     =61,181トン(92.0%)  350,773トン(90.4%)