2007年08月02日 |
三菱化学、米国の機能性樹脂 増設プラントが稼動入り |
欧州でも事業展開、グローバル体制構築目指す |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は2日、米国子会社の三菱ケミカルパフォーマンスポリマーズ社(本社:サウスカロライナ州、田中弘夫社長=MCPP)が、機能性樹脂コンパウンド設備の第2系列(年産4,600トン能力)を完成し、予定通り7月から生産を開始したと発表した。 MCPPは、02年からオレフィン系熱可塑性エラストマー「サーモラン」を自動車用エアバックカバー向けに製造・販売してきたが、旺盛な需要に対応するため、1系列増設して年産9,200トン能力とした。 完成した第2系列設備は、第1系列設備で製造中の非架橋タイプの「サーモラン」のほか、自動車用内装シート材・モール類等の分野に需要拡大が見込まれる「動的架橋タイプ」の熱可塑性エラストマーも製造可能な設備となっている。 これにより、自動車関連分野向けの熱可塑性エラストマーでは、日本国内とほぼ同様の供給体制が整った。需要が好調なため引続き次の設備投資も検討中だ。 また三菱化学は、グローバルな供給体制を構築するため、欧州でも100%子会社である三菱化学ヨーロッパ社(本社:ドイツ・デュッセルドルフ市、金子正光社長)が、2008年7月から「サーモラン」の委託生産(工場:フランス)を開始する計画を進めている。 三菱化学グループは、自動車関連分野を重点市場領域と位置づけ、ポリプロピレンコンパウンドや、エンジニアリングプラスチックでも、中国広東省に工場建設を進めている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1186034241.pdf |