2001年11月21日
PVCの10月の出荷、前年比91.6%に
生産も引き続き前年同月を下回る
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は21日に定例の記者会見を開き、PVCならびにVCMの10月の需給動向を明らかにした。それによると、出荷数量は19万3,336トンで、前年同月の実績を8.4%下回った。

 出荷のうちの輸出は5万8,708トンで5.1%増えたが、国内向けが13万4,628トンで13.3%の減少となったのが響いた。国内向けの2ケタ減はこれで3ヵ月連続となった。国内向けの内訳は、硬質用が7万1,750トンで14.2%減、軟質用が3万9,205トンで8.1%減、電線その他が2万3,673トンで18.6%減--となっている。硬質向けが依然として不振から脱却できないでいることが全体の実績の縮小の主因と言える。
 一方の生産量は、3.3%減の19万5,909トンで、これも前年同月を下回っている。月間生産量の前年同月割れは、これで昨年5月いらい15ヵ月連続となった。
 月末在庫は9万9,540トンで前月に続いての10万トンの大台割れとなった。ただし、前年同月に比べると0.3%の増加となっている。
 
 片や、VCMの10月の需給実績は、生産が25万4,900トンで1.9%減、消費・出荷が24万3,033トンで4.2%減となっている。総消費・出荷数量は6ヵ月連続の前年同月割れとなった。内訳は、PVC用が19万5,647トンで3.2%減、その他用が4,349トンで同30.5%減、国内向け合計が19万9,996トンで4.0%減、輸出用が4万3,037トンで4.9%減--である。月末在庫は7万3,156トンで0.1%増となっている。生産はあるていど絞られたものの、需要がそれ以上に不振であったということになる。