2007年08月08日
EPSの第2次価格交渉もほぼ決着
上げ幅はキロ15〜20円の範囲内に
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 発泡スチレンビーズ(EPS)メーカー各社と成形加工メーカー各社との間で進められていた今年第2次の価格改定交渉が先週末でほぼ決着した。

 ほとんどのEPSメーカーがキログラム20円の値上げを打ち出していたが、実際には同15円から20円までの範囲内に納まる見通しとなっている。今年4月に実施された第1次値上げと同じ内容での決着となる。

 EPSメーカーの中には、原料スチレンモノマーの価格上昇分を転嫁するには満額回答を引き出すまで交渉を続けるほかないと強硬姿勢を崩さない向きもあったが、過去3年で9度にわたる値上げを受け入れてきた加工業界の苦しい台所事情を考慮するとあるていどの譲歩もやむを得ないと割り切るところが多かったため今回の妥協が成立した。

 これに伴い今後は、フォ−ムスチレン加工各社の製品価格の修正の動きに焦点が移っていく。