2007年08月09日
旭化成ケミ、ナイロン樹脂の新品種を開発
高剛性と高耐熱性の2品種、秋から試販
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは、エンジニアリングプラスチック事業の強化策の一つとしてこのほどナイロン66樹脂(商品名レオナ)の新グレード2種を開発した。
 
 一つはガラス長繊維を配合した品種で、既存のガラス短繊維コンパウンドに比べて剛性が一段と優れている点が大きな特徴という。同社では、この強みを活かして現在スチールが使用されているスペアタイヤのリムをはじめとした自動車部材分野に独自の市場を確保していく考えだ。

 もうひとつの新グレードは、280℃の高温に耐える高耐熱性品種。既存のナイロン66樹脂の耐熱度をおよそ30℃上回るとのこと。自動車のエンジン周りに使用されている金属製部材との代替を狙っていく。
 
 いずれの品種も今年秋に試験販売を開始し、08年のできるだけ早い時期から新規自動車部材の一つとして採用されるよう持っていきたいとしている。