2007年08月09日
EVAのアジア価格がさらに上昇
需要の拡大が後押しして1,900ドルに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢ビコポリマー)のアジア地域における市況が8月に入ってさらに上昇してきた。
 消費量が最も多いシューズ用品種の直近の平均CFR価格はトン当たり1,900ドルで、7月末の平均を50ドル上回っている。年初に比べると350ドル、6月中旬に対比すると200ドル高くなっている。
 
 続騰となっているのは、中国やインド等でスポーツシューズやサンダル向けの需要が急拡大しているのに対して、セラニーズの酢酸プラントの長期運休に伴う全世界的な酢ビ不足の影響で供給量が縮小傾向をたどっているため。
 わが国のEVAメーカーの輸出価格も順調に引き上げられている。ただし、主原料のエチレンと副原料の酢ビの価格がともに高騰している点が大きな悩みとなっている。