2007年08月10日
中国向けL-LDPEの価格、8月も20ドル高に
サウジ、シンガポールが相次いで寄り切る
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 中国向けのL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の8月のCFR価格がトン当たり1,340〜1,360ドルの範囲内に収まることがこのほど決まった。
 
 サウジアラビアやシンガポールのL-LDPE企業を中心とした各国のL-LDPE大手が中国国内の大手フィルムメーカーと進めていた長契ものの交渉がサプライヤー側のほぼ希望通りのかたちで決着したことによるもの。7月の価格の比べると7月同様に20ドルの値上がりとなる。
 日・サ合弁のサウディ石油化学(SPDC)の契約価格はナチュラルグレードが同1,340ドル、高透明グレードが同1,350ドルとなった。7月に対する上げ幅は同じく同20ドルとなる。
 
 需給バランスが引き続きタイトな状態にある点がサプライヤーサイドに今回も有利に働いたといえる。ただし上げ幅は、同樹脂以上に需給が窮屈になっているHP-LDPEやHDPEに比べると小さい。