2007年08月20日
スポットナフサのわが国の契約価格、先週は小反発
北西欧市場でも同じく5週間ぶりに反騰
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油・石油化学企業等が国際スポット市場で先週中に契約したナフサの期近ものの週平均C&F単価はトン当たり668ドル強となった模様。
 
 最近のボトムである前の週の平均単価を同6.6ドル(1%)上回っている。小幅ながら5週間ぶりの反発となった。北西欧のCIF価格の先週の平均は約649ドルで、同じく最近のボトムの前の週の平均を16ドル(2.5%)上回っている。これも5週間ぶりの反騰となった。
 
 ナフサの国際スポット相場を大きく左右する原油の先週のスポット価格は、WTIが小反発したものの北海・ブレントと中東・ドバイはともに2週連続の下降となっている。したがって日本と北西欧向けの先週のナフサ価格の反発の要因は、極東と西欧の石化製品の需要の拡大に伴って市場にナフサの先行き逼迫観測が広がってきたことにあるのではないかと見られている。