2001年06月25日 |
PPフィルムの出荷、5月はOPPも前年超え |
“その他分野”向けが初めてプラスに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会 |
日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が先週末に集計したところによると、同連合会加盟のPPフィルムメーカーの5月の出荷実績は、OPP(延伸ポリプロピレンフィルム)もCPP(無延伸ポリプロピレンフィルム)もともに前年同月の実績を上回った。これは、今年に入っても依然として毎月、前年同月割れを続けていたOPPが、5月はわずか0.4%ながらも前年同月を上回ったことによるもの。両品種がそろって前年同月の実績を超えたのは今年になってこれが初めて。 OPPの5月の総出荷数量は1万9,544トンで前年同月を0.4%上回った。これは、メーンの食品包装用が引き続きごくわずかながらも前年超え(0.4%増)となったのに加えて、その他用が今年初めてプラスに転じて3.2%増となったことによるもの。これに伴い内需合計も3ヵ月振りに前年を若干(0.7%)上回った。 もっとも、伸び率があまりに小さいだけに、同製品メーカーの中には、プラス成長というよりも伸び悩み若しくは横並びと言うべきとの声が多い。 一方のCPPは、総出荷数量が1万1,875トンで前年同月を4.0%上回った。今年に入ってから全てプラス成長である。主力の食品包装用が4.9%増と引き続き好調であったことによる。他の分野はマイナス成長が続いている。 この結果、1月から5月までの累計は、OPPが9万7,507トン、CPPが5万9,653トンとなった。前年同期に比べるとOPPは1.3%減、CPPは2.9%増ということになる。ただし、食品包装用は両品種とも前年を上回っている。OPPは6万6,626トンで0.8%増、CPPは5万346トンで3.2%増となっている。食品包装向けの需要動向がPPフィルムの出荷全体を決定的に左右する構図が一段と鮮明になってきた感じだ。 2001年OPPフィルム出荷実績(表) 2001年CPPフィルム出荷実績(表) ※iモードではご覧頂くことができません。 |