2007年08月21日
PSの7月の出荷、前年比5%減
内需がFS用と雑貨の不振で6%減に
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が21日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の7月の総出荷数量は74,484トンで、前年同月の実績を5%下回った。6月に続いての今年3度目の前年同月割れとなった。
 
 これは、肝心の国内向けが前年同月比6%減の同71,373トンにとどまったことによるもの。最大消費分野の電機・工業用はデジタル家電や生活家電が好調であったため前年同月を12%上回ったが、FS(フォームスチレン)用が14%、雑貨・産業用が35%それぞれ前年を下回ったのが響いてトータルでは2ヵ月連続の前年同月割れとなった。雑貨産業用は4ヵ月連続、今年6度目の前年同月割れとなった。FS用は2ヵ月連続、今年3度目の前年割れである。包装用もわずか0.2%ながら前年を下回り、8ヶ月振りの前年同月割れとなった。
 同樹脂メーカー各社では、包装用、雑貨・産業用、FS用の三つの分野の不振の最大の要因は今春に発生した前倒し需要の反動がいまだに続いている点にあると分析している。
 
 一方の輸出は同56%増の3,111トンとなった。7ヵ月連続の前年同月超えである。ただし、絶対量が依然として小さいので国内の不振を補うには遠く及ばない状態が続いている。
 
 対する総生産量は同1%減の78,893トンとなった。総出荷量を4,409トン上回り、この結果月末在庫は前月より5%増えて98,488トンとなった。