2007年08月22日
横浜ゴム、タイに大型プルービンググラウンド建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは22日、タイ投資委員会(Thailand Board of Investment)に申請していた大型プルービンググラウンド(テストコース)の建設に認可がおりたと発表した。乗用車用、トラック・バス用タイヤの性能評価の強化、品質向上を目的に建設するもので、すでにラヨーン県に東京ドームの36倍に相当する169万平方メートルの敷地を確保している。総投資額は25億円で、2008年度中の完成を目指す。

 新プルービンググラウンドは、とくに高速走行試験の充実を図るため、周長4.1キロメートル(最大直線1キロメートル)の高速周回路を建設する。この他、操縦安定性、燃費、耐久性、騒音、振動、乗り心地などに関する各種試験路を建設する予定。
 
 タイに建設するのは(1)タイヤ生産販売会社ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイと近く、生産・開発部門との連携が取りやすい(2)大規模な土地が確保しやすかったことが理由。

 横浜ゴムは現在、茨城県と北海道の2カ所のプルービンググラウンド(北海道は冬用タイヤ専用)を持っているが、新たにタイに建設しタイヤの評価能力を大幅強化することにした。ここでは主にタイ、フィリピン、中国、日本、米国にある同社工場で生産されるタイヤを評価する。