2007年08月23日
タカラバイオの骨粗しょう症診断薬、三光純薬が発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:エーザイ、タカラバイオ

 タカラバイオは23日、同社が独占実施権を持つ骨粗しょう症の検査技術を用いた体外診断薬「ピコルミucOC」を、エーザイ及びエーザイの連結子会社である三光純薬が発売すると発表した。
 
 タカラバイオは、エーザイ及び三光純薬に、生体試料中の低カルボキシル化オステオカルシン濃度を測定することにより骨粗しょう症を検査する方法に関する特許の、体外診断薬分野における日本での独占的実施権を2001年に供与していた。

 オステオカルシンは、骨芽細胞により産生される分子量約6,000のビタミンK依存性のカルシウム結合タンパク質で、骨形成に必須。オステオカルシン分子内のグルタミン酸残基がγ-カルボキシグルタミン酸残基に変換されたものは、活性型オステオカルシンと呼ばれ、活性型のみがカルシウムを骨に蓄積できることが知られている。
 
 一方、オステオカルシン分子内のグルタミン酸残基のままのものは、カルシウムを骨に蓄積できる能力が弱く、低カルボキシル化オステオカルシンと呼ばれている。

 同社がエーザイ及び三光純薬にライセンス供与した特許は、生体試料中の低カルボキシル化オステオカルシンの濃度を、同社が開発した抗体を用いて測定し、骨ぜい弱性と骨粗しょう症骨折の危険性を検査する方法に関するもので、検査方法は、フランス国立衛生医学研究所のPierre D. Delmas博士と共同で開発した。また特許は日本、米国、欧州の主要諸国で既に登録されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1187852522.doc