2007年08月27日
中小企業庁、08年度施策「地域中小企業の支援強化」など
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:中小企業庁

 中小企業庁は2008年度の概算要求額として、07年度予算より279億円多い1,539億円を要求していくことを決めた。財政投融資要求額は中小企業金融公庫14,371億円(弾力条項により最大1兆9,872億円の確保可能)、国民生活金融公庫26,913億円(同最大3兆3,210億円の確保が可能)を要求する。
 
 同庁では「わが国経済は、全体としては緩やかに息の長い景気回復を続けているが、企業規模や地域によるばらつきが拡大している」とし、今後、中小・小規模企業の底上げを図り、将来の成長と地域の活性化を実現するには「地域、企業、ヒトそれぞれが潜在力を発揮できる施策が重要」と、以下の10項目を重点施策に掲げた。項目と予算要求額は次の通り。
 
 <地域の潜在力の発揮>
 (1)意欲ある小規模事業者の支援強化  150.4億円(07年度予算:2億円)
 (2)地域中小企業の再生支援  53億円(同:33.2億円)
 (3)「中小企業地域資源活用プログラム」の推進  117億円(同:101.3億円)
 (4)まちづくりの推進・商店街の活性化  121.3億円(同:92.7億円)
 
 <企業の潜在力の発揮>
 (5)中小企業の事業承継の円滑化  26億円(同:2億円)
 (6)下請適正取引等の推進   6億円(同:0.9億円)
 (7)資金調達の円滑化  203.8億円(同:77億円)
 (8)中小企業のIT化、研究開発等の支援  164.9億円(同:99億円)
 
 <ヒトの潜在力の発揮>
 (9)中小企業における人材能力の向上  28.8億円(同:5.4億円)
 (10)新事業創出・創業の支援  22.8億円(同:22.6億円)