2001年06月22日 |
ポリオレフィンの出荷の累計、軒並み予想を下回る |
1~5月の合計、国内向けはわずかに前年超え |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:経済産業省 |
ポリオレフィン3樹脂の1月から5月までの出荷の累計は、PPが前年同期の実績をわずか0.6%ながら上回ったが、LDPEは3.4%、HDPEは4.0%それぞれ前年を下回った。いずれも、経済産業省が昨年末にまとめた今年上期トータルの需要見通しの対前年比率を下回っている。 ポリオレフィン3樹脂の出荷の1~5月累計のうち、国内向けは3樹脂全てが前年同期を上回っている。ただし、伸び率は、PPこそ2.2%と着実な成長となっているが、LDPEは0.9%増にすぎず、HDPEも0.1%増にとどまっている。つまり、両ポリエチレンの内需は前年の横並びで推移しているということになる。当初の予想はPPが3.7%増、LDPEが3.6%増、HDPEが2.6%増となっていたが、途中経過ではいずれも未達となっているわけ。両ポリエチレンの場合は、主力のフィルム用品種の需要低迷が響いている。PPの伸び悩みは、4月から5月にかけてフィルム用と射出成形用が低迷したことによると言ってよさそう。 輸出は3樹脂とも前年同期を大幅に下回っている。また、当初の予想の対前年比率も下回る傾向が顕著となっている。アジア地域の需要の低迷と市況の下落が要因と見られる。 各樹脂の1~5月の出荷の累計(10トン単位は四捨五入)は以下の通り。かっこ内は前年同期比。 [LDPE」 ▽国内向け= 65万2,500トン(100.9%) ▽輸出 = 8万1,800トン( 72.2%) ▽合計 = 73万4,400トン( 96.6%) [HDPE] ▽国内向け= 39万6,300トン(100.1%) ▽輸出 = 8万0,400トン( 80.0%) ▽合計 = 47万6,800トン( 96.0%) [PP] ▽国内向け=100万8,100トン(102.2%) ▽輸出 = 13万8,000トン( 90.4%) ▽合計 =114万6,100トン(100.6%) |