2007年08月29日
中国商務部、日本などからのビスフェノールAにダンピング「クロ」最終決定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学

 中国商務部は29日、公告68号を出し、日本、シンガポール、韓国、台湾原産のビスフェノールAのダンピング調査で、ダンピングの事実と被害の存在、およびその相互関係を認め、「クロ」の最終決定を下したと発表した。

 ビスフェノールAについては2004年に、この4カ国にロシアを加えた5カ国原産品についてダンピング調査を開始したが、2005年11月に提訴取り下げで調査が中止となった。
その後、ロシアを除く4カ国について2006年8月30日に改めて調査が開始され、本年3月21日にクロの仮決定が出ていた。

各社のダンピング税率は以下の通り。( )は仮決定

日本企業
  1.三井化学  6.1% (6.2%)
  2.三菱化学  7.9% (8.6%)
  3.その他   37.1% ( 37.1%)

韓国企業
  1. 錦湖P&B化学 5.8% (6.9%)
  2. LG石油化学  6.4% (7.9%)
  3. その他     37.1% (37.1%)

シンガポール企業
  1. 三井フェノール・シンガポール 5.0% (6.0%)  
  2. その他  37.1% (37.1% )

台湾企業
  1. Nan Ya Plastics  6.0% (6.0%)
  2. Chang Chun Plastics 6.0% (6.0%)
  3. 信昌化学 5.3% (5.3%)
  4. その他  37.1% (37.1%)