2001年06月22日 |
トクヤマ、タイのシリカ工場倍増工事完成へ |
粒状ホワイトカーボン年産12,000トンに |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:トクヤマ |
特殊品事業の拡大に戦略的に取り組んでいるトクヤマは、内外で「シリカ」の増強を図ってきたが、タイの子会社PCC(ポーンパット・ケミカルズ社)で行っていた粒状ホワイトカーボン年産6,000トンの増設工事が近く完成、試運転の後8月から本格稼動を開始する。 工場は同国バンコク郊外ラヨン県にあり、グラニュールタイプ(粒状)のホワイトカーボン設備は2000年2月に年産6,000トンの第1期工事が完了したばかり。引き続き第2期として倍増工事に着手していた。同社のホワイトカーボン年産18,000トンのうち、12,000トンがグラニュールタイプになる。 「シリカ」には製法、用途により湿式(液相反応法)と乾式(気相反応法)の2種類があるが、PCCが生産しているのは乾式シリカの方で、原料として純度の高い砂が豊富に入手できること、用途も自動車タイヤやゴムはきもの、樹脂、接着剤、塗料など広範囲にわたって増加が期待できるようになったという。 トクヤマは今年2月、徳山製造所でも湿式シリカ年産5,000トンの増強を完了している。 |