2007年08月31日 |
ポリオレフィンの出荷の1〜7月計、軒並み前年超え |
輸出が大幅増、国内ではLDPEとPPの主要品種が順調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の今年1月から7月までの総出荷数量は軒並み前年同期を上回った。LDPEは2.9%、HDPEは2.8%、PPは3.8%それぞれ前年同期を上回っている。前年同期に続いての順調な伸びで、うちHDPEとPPは前年同期以上に高い伸び率となっている。 3樹脂とも国内向けと輸出の両方が前年超えとなっている。ただし、伸び率は輸出が国内向けを大幅に上回っている。国内向けの伸び率がLDPE2.0%、HDPE1.7%、PP3.4%となっているのに対して、輸出の伸び率はLDPEが8.7%、HDPEが11.6%、PPが7.1%と全て高い。中国向けにとどまらずアセアン諸国やインド、アフリカ等にも市場が広がってきたことによるもの。 一方の国内向けでは、LDPEとPPのそれぞれの最大消費品種が着実に伸びている点が注目される。PPの射出成形用は3.1%、LDPEのフィルム用は1.6%それぞれ前年同期を上回っている。PPの中では押出成形用の4.7%増が目立つ。しかし射出成形用に次ぐ市場規模のフィルム用は0.4%減と低迷している。LDPEの中では加工紙用が2.0%増と着実な伸びを遂げている点が目を引く。 HDPEは最大消費品種のフィルム用が0.8%減となっており、これが全体の伸び率を押し下げる大きな要因となっている。射出成形用も6.2%減と低迷している。それにもかかわらず全体が前年を上回ったのは、その他用が14.5%もの伸びを遂げたからで、この点は他の2品目との大きな違いといえる。 ポリオレフィン3樹脂の今年1〜7月合計の出荷数量は以下の通り。かっこ内は前年同期比。▽LDPE 国内931,461トン(102.0%) 輸出145,926トン(108.7%) 合計1,077,387トン(102.9%) ▽HDPE 国内567,691トン(101.7%) 輸出71,254トン(111.6%) 合計638,945トン(102.8%) ▽PP 国内1,660,017トン(103.4%) 輸出217,091トン(107.1%) 合計1,877,108トン(103.8%) |