2007年09月03日
協和発酵、「L-シトルリン」食品・飲料向けに国内新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:協和醗酵

 協和発酵は3日、アミノ酸の一種である「L-シトルリン」の食品利用解禁を受け、独自の発酵技術による高純度L-シトルリン「発酵シトルリン協和」を4日から食品・飲料向けに新発売すると発表した。

 Lーシトルリンは、米国ではスポーツサプリメントなどとして売られ、欧州でも「L-シトルリンーリンゴ塩酸」として流通している。
 
 わずかな甘みがあり、水に溶けやすく吸湿性も非常に低いため、飲料から錠剤、カプセル、顆粒まで多様な形状での商品化が可能。日本でも食品向けの使用許可が待たれてきた。

 協和発酵は、Lーシトルリンの製造から販売まで、一貫して展開している国内唯一のサプライヤーで、米国サプリメント市場向けには、2005年から供給してきた。今回の解禁を機に初年度30トン、1〜2年後には100トン以上の国内販売を目指す。


 ■ L-シトルリン とは
 L-シトルリンは、たんぱく質を構成しない遊離アミノ酸で、スイカの実に多く含まれている。なかでもアフリカ南部のカラハリ砂漠に自生する野生スイカ(スイカの原種)の葉部に豊富に含まれていることが知られている。体内でアミノ酸のアルギニンに変換され、一酸化窒素(NO)が産生される。また、「オルニチン回路」の構成成分として重要とされている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1188795746.doc