2007年09月03日
スポットナフサの8月契約分、前月を4%強下回る
7月の高騰の反動、西欧品やインド品の流入も影響
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンンター筋の調べによると、わが国の商社や石油企業ならびに石油化学期企業等が8月中に国際スポット市場で契約した石油化学用ナフサの月間平均C&F/ジャパン価格はトン当たり667ドル強となった模様。プレミアム分を合わせると677ドル前後になったのではないかと見られている。
 
 7月のスポットものの契約価格の平均は6月の平均価格を3%弱上回って同約698ドルに反騰したが、8月は逆に4.4%の値下がりとなった。原油のスポット価格も、8月の平均は7月を下回っている。ただし、WTIを例に取ると8月の値下がり率は2.4%にとどまっている。

 C&F/ジャパンのナフサの8月の契約価格は、スポット原油相場以上の下げ幅にもなっている。この要因についてわが国の石化企業の多くは、極東向けのナフサ相場の上昇を睨んで国際トレーダーの多くが西欧やインドの余剰玉を極東に集中的に振り向けてきたことが大きいと分析している。8月の契約分が日本に到着するのは9月下旬から10月中旬にかけてとなる見込み。