2007年09月03日
汎用樹脂の7月の中国向け輸出、半数が前年割れ
PEの両品種が大幅減、PPは引き続き著増加
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の7月の中国向け輸出通関実績(香港向けを含む)は、合計6品目の汎用樹脂のうちで前年同月を上回った品目と下回った品目とがちょうど半々となった。5月と6月はいずれも6品目全てが前年同月を上回ったが、7月は大きく様変わりした。

 LDPEとPVCはともに3ヵ月振り、HDPEは4ヶ月振りの前年同月割れであり、一方PPホモポリマーは3ヵ月連続、PSは4ヵ月連続、PPコポリマーは7ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 前年割れとなった品目は、LDPEが19.3%減、HDPEが16.0%減、PVCが7.2%減といずれも縮小率が大きい。うち、LDPEとPVCの総輸出量は引き続き前年同月を上回っている。それにもかかわらず中国向けが減っているのは、インドや中近東など中国以外の国への輸出量が増えているため。HDPEの場合は総輸出量も若干減っているが、中国以外の国に対する数量はLDPEやPVC同様に増えている。
 一方、前年同月を上回った3品目のうちPSとPP-Cは中国以外の国向けが中国向けを凌いでいる。反面PP-Hは、引き続き中国向けが他を圧倒している。
 
 この結果、汎用樹脂の対中国向け輸出の今年1月から7月までの累計は、合計6品目のうちHDPE、PP-H、PP-C、PSの4品目は前年同期を上回ったが、LDPEとPVCは前年同期割れとなった。
 詳細は別表の通り。

【関連ファイル】
汎用樹脂の07年7月の対中国向け輸出通関数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1188808141.xls