2001年06月21日
ペトロコープ社、PPプラントの本稼動を再開
原料と電力を確保、当面7割操業目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 フィリピンのPP(ポリプロピレン)メーカーのペトロコープは、今月初頭からバターン半島リマイ地区で同樹脂の本格生産活動を再開した。
 同社は、97年7月に年産16万トン能力のPPプラントを建設して同樹脂分野に参入したが、財務内容の悪化から原料調達に行き詰まって昨年5月に稼動の休止を余儀なくされ、その後いったんは操業を再開したものの、電力不足によって再び同プラントの運休に追い込まれていた。
 今回は、原料プロピレンと電力の双方を長期安定的に確保していける見通しがついたため本格操業の再開に踏み切ったもの。当面は7割稼動を目標にしていく構えである。フィリピン国内における同樹脂の需要は、一時期ほどの急激な伸びは見られないものの、着実な成長を遂げている。このため同社では、生産する全量を引き続きフィリピン国内市場で消化していく方針という。