2007年09月06日
タカラバイオ、白血病に対する遺伝子治療用医薬品、指針適合を確認
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は6日、自殺遺伝子HSV-TKを利用した白血病の遺伝子治療の臨床試験を国内で開始すると発表した。
 
 厚労省に確認申請を行っていたところ、5日の薬事・食品衛生審議会 生物由来技術部会で、指針に適合することが確認された。体外遺伝子導入用の遺伝子治療用医薬品について指針適合が確認されたこと、及び治験におけるカルタヘナ法に基づく第一種使用の承認は、日本では初めて。

 今回、適合が確認されたHSV-TKを利用した遺伝子治療は、同種造血幹細胞移植後の再発白血病に対するドナーリンパ球輸注(DLI)療法に利用される。DLI療法は、各種白血病に対して有効性の高いことが明らかになっているが、副作用として生じる移植片対宿主病(GVHD)が重大な問題であることが知られている。
 
 HSV-TKを利用した遺伝子治療は、このGVHDが発症した時に効果を発揮することが期待される。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1189054398.doc