2007年09月06日
新日石など6社の研究組合、新潟にGTL実証プラント着工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:コスモ石油、新日本石油

 国際石油開発、新日本石油など6社と日本GTL技術研究組合は6日、新潟市で日産500バレルのGTL実証プラント建設起工式を5日に行ったと発表した。09年4月に完成し実証運転に入る。
 
 GTLとは、「Gas To Liquide」の略。天然ガスを原料として化学反応によりナフサ、灯軽油等の石油製品を製造する技術・製品のことで、環境にやさしいクリーン・エネルギーとして期待されている。
 
 今回、開発に挑戦するプロセスは、炭酸ガスを含む天然ガスをそのまま利用することができる世界初の画期的な技術で、この研究を通して世界的にも競争力のある技術を確立し、将来のエネルギー安定供給に活かしたいとしている。
 
 当面、商業規模の前提となる500バレル実証プラントでGTL技術の実証と商業化へ向けたスケールアップの検討を行う。
 
 日本GTL技術研究組合(理事長、寒河井正・石油資源開発副社長)は、国際石油開発、新日本石油、石油資源開発、コスモ石油、新日鉄エンジニアリング、千代田化工建設の6社で構成。研究期間は2006ー2010年度の5年間で、総事業費は約360億円(うち日本GTL組合の負担額は約120億円)となっている。