2007年09月07日
昭電、世界最大記録容量 80ギカバイト1.89インチのハードディスク量産開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工はこのほど、千葉事業所で垂直磁気記録方式による記録容量80ギガバイトの1.89インチハードディスクの量産を開始した(写真)。1.89インチハードディスクとしては、現時点で世界最大の記録容量という。

 同社は、2005年6月に世界で初めて垂直磁気記録方式によるハードディスクの出荷を開始し、HD記録容量の大幅拡大を実現させた。今年上半期には、それぞれ世界最大の記録容量である2.5インチ(160ギガバイト)と、3.5インチ(334ギガバイト)ハードディスクの量産も開始した。

 1.89インチハードディスクは小径のため電力消費が少なく、ポータブルメディアプレーヤー用ハードディスクドライブ(HDD)用途を中心に出荷が好調だ。
 
 今回の80ギガバイトハードディスクは小型HDDの大記録容量化に寄与するため、ハイビジョンビデオカメラや超小型ノートPC向けなどへの需要が加速すると期待されている。

 大記録容量のハードディスクは、ハイビジョン録画対応HDDレコーダーやHDD内蔵型ビデオカメラの出荷台数増加に伴い、需要が拡大している。
 
 同社は、垂直磁気記録方式ハードディスクの安定供給に万全の体制を整えているという。