2007年09月10日 |
三菱化学、南アフリカ・サソール社とのアクリル酸合弁事業解消 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は10日、南アフリカ・Sasol Chemical Industries Limited(本社:ヨハネスブルグ)とのアクリル酸(AA)及びアクリル酸エステル(AE)合弁事業を解消することで合意したと発表した。 両社は合弁で、2003年9月に事業管理会社 の「Sasol Dia Acrylates (Pty) Limited」と、製造会社「Sasol Dia Acrylates (South Africa) (Pty) Limited」の2社を南アフリカに設立し、2004年3月から営業運転を開始した。 しかし、両社で合弁事業の将来の方向性などを協議した結果、それぞれが独自に事業を継続したほうがメリットがあるとの結論に達し、友好的に合弁事業を解消することにした。 今後、関係当局の承認を得たうえで三菱化学が事業管理合弁会社(Sasol Dia Acrylates (Pty) Limited)の持分50%を譲渡する。同社はSasolの100%子会社となる。 三菱化学は、四日市事業所のAA及びAEの一貫生産体制とともに、Sasolからは合弁解消後も製品の引取権を持ち、さらに中国の技術供与先である藍星グループの瀋陽パラフィン社(07年第1四半期営業運転開始)からの製品引取権を加えて、引き続き日本市場、国際市場で同事業を展開に注力していく。 合弁解消に伴う、三菱ケミカルホールディングスの今期連結業績に対する影響は軽微としている。 【Sasol Dia Acrylates (Pty) Limitedの概要】 (1)設立 2003年9月30日 (2)本社 南アフリカ共和国 (3)社長 木村 武司 (三菱化学社から派遣) (4)出資比率 三菱化学:50% Sasol社:50% (5)事業内容 アクリル酸及びアクリル酸エステルの販売、投資等の事業管理 【Sasol Dia Acrylates (South Africa) (Pty) Limitedの概要】 (1)設立 2003年9月30日 (2)本社 南アフリカ共和国 (3)社長 Stephan Schoeman (4)出資比率 Sasol Dia Acrylates (Pty) Limited社:50% Sasol社:50% (5)事業内容 アクリル酸及びアクリル酸エステルの製造 (6)設備能力 ◇アクリル酸:年産8万トン ◇アクリル酸ブチル:同8万トン ◇アクリル酸エチル:同3.5万トン ◇精製アクリル酸:同1万トン (7)立地 Sasol社Sasolburg工場敷地内 (8)営業運転開始 2004年3月 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1189411614.pdf |