2007年09月11日
新日本テクノカーボン、 特殊炭素製品好調で生産ライン再増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学、新日本テクノカーボン

 新日本テクノカーボン(本社:宮城県、片平英裕社長)は11日、本社・仙台工場に特殊炭素製品の生産ラインを新設し、年産能力を約2,000トン増強して同8,000トンとすることを決めたと発表した。 投資額は約50億円で近く着工する。稼動開始は08年12月の予定。
 
 特殊炭素製品の世界市場は、300ミリシリコンウェハーの生産本格化や太陽電池向け市場の拡大などにより急成長を続けているが、今回の増強は、こうした需要に加え、航空宇宙分野、自動車用途、燃料電池用途などといった、新しい分野の高機能・高耐熱部材として対応する。

 同社は、2006年初めにボトルネック解消により年産能力を約10%増の4,500トンとしたのに続き、07年7月には、設備増強により約30%増の同6,000トン体制とした。
 
 今回の決定は、これまでの増強に加え、新たな市場分野の需要拡大に対応するもので、来年末をめどに設備を新設し、年産8,000トン体制を構築する。
 
 今後は、グループ内における原料調達面の安定性や、最終製品にいたるまでの一貫生産体制の有利さなどを活かし、日本国内をはじめ、アジア・世界市場における地位をさらに強固なものにしていきたいとしている。
 
 【生産能力の推移】
  ◇ 2006年初  : 4,500トン/年(ボトルネック解消により約10%増強)
  ◇ 2007年7月  : 6,000トン/年(生産ラインの増強により約30%増強)
  ◇ 2008年末  : 8,000トン/年(生産ライン新設により約2,000トン増強)
 
 【会社概要】 新日本テクノカーボン株式会社
 (1)設 立  :2003年1月
 (2)資本金 :493百万円(日本カーボン50%、新日鐵化学50%)
 (3)本 社  :宮城県黒川郡大郷町川内字中埣山62−6
 (4)売上高 :約80億円
 (5)事業内容 :特殊炭素製品の製造・販売
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1189483755.pdf