2007年09月12日
EGのアジアのスポット価格がさらに上昇
04年の史上最高値に並ぶ
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 わが国のEG(エチレングリコール)企業ならびに大手商社筋の調べによると、アジア地域におけるEGのスポット価格が先週明け以降も一段と上昇している。

 最大の消費国である中国の直近の輸入CFR価格はトン当たり1,300〜1,350ドルで、1週間前の価格を110〜130ドル上回っている。1ヵ月前に比べると330〜370ドル高い。年初に比較すると450ドル前後上がったことになる。過去最高値となっている04年夏場に並ぶレベルに達している。

 中国のポリエステル繊維企業の多くが欧米向けに増産を続けている中で、サウジアラビアのEGプラント5基のうち3基が酸素供給設備の故障の影響で長期運休に入ったため、EGの国際需給バランスが急逼迫してきたのが続騰の要因。同設備の復旧は年末になると見られており、このため中国市場には先行きの原料供給に対する不安感が一層広がっている。