2007年09月13日
ポリオレフィンの第2次価格交渉が決着
上げ幅では双方がともに歩み寄り
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社とフィルムメーカーなど需要家各社が進めていた今年2回目の値上げ交渉が今週明けをもって決着した。最後まで強く抵抗していた大手コンバータが上げ幅の縮小と実施時期の繰り延べを条件に値上げを受諾したことによる。

 今回の第2次交渉で決着した上げ幅は、品種によってあるいは取り扱い量の多寡によってかなり異なるが、おおむねキログラム12円から15円の範囲内となった模様。ポリオレフィンメーカーが当初に表明した上げ幅は同15〜18円となっていた。しかし、需要家が強く抵抗し、また原料ナフサ価格の上昇幅が当初の予想を若干下回る公算が濃厚となってきたこともあって樹脂メーカー側が譲歩を余儀なくされた。もっとも、フィルムメーカーなど需要家側も最終的にはかなり歩み寄ったとしている。

 実施時期は、多くが8月早々の出荷分となった模様。早いケースでは7月から新価格に切り替えられているが、反面、ごく一部ながら9月の出荷分からにずれ込んだケースもある。このため、ポリオレフィン各社とも7〜9月期のうちの7月と8月の一部の出荷分についてはナフサ価格の上昇分をほとんど転嫁できず、コストアップ分を背負い込むことになる。