2007年09月14日
10月は極東で4基のエチレン設備が定修
アジアの需給はウエルバランスの見込み
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋の調べによると、韓国の湖南石油化学は10月1日に、またSKは10月4日にそれぞれのエチレンプラントを運休して定期修理を実施することになる模様。湖南石化は年産70万トンプラントを10月末まで、SKは同19万トンプラントを10月3日まで運休することになると見られている。
 
 極東では、これに先立って住友化学が8月26日から10月16日までの予定で同41万5,000トンプラントの定修に入っており、また今月20日以降には台湾のFPCが同103万5,000トン能力の第2エチレン装置を同70万トン能力の第1号機の稼動再開の合わせて定数のため運休することにしている。したがって、向こう1ヵ月半は極東で合計4基のエチレンプラントが運休することになる。また中国でも2~3のエチレンプラントが定修を実施する予定との見方もある。

 このため商社筋では、中東からのスポット玉の流入で緩和状態にあるアジア全域のエチレンの需給バランスが均衡を取り戻すことになるとの見方を強めている。