2007年09月18日 |
NEDOが住宅の省エネ支援で追加公募 |
塩ビサッシの普及に一段と弾み |
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品、環境/安全) 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、一般住宅の省エネ対策を資金面で支援する補助金交付の第3次公募を実施する。これによって、戸建て住宅における塩ビサッシの採用に一段と弾みが着くことになりそうだ。 NEDOでは、かねてから民生部門における省エネルギーを強力に後押しする施策の一つとして一般住宅やビル等の省エネ対策を資金面で支援する特別プロジェクト「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」を推進している。経済産業省資源エネルギー庁が確保した国の予算を財源にして平成16年度いらい毎年1回補助金交付を募集し、一定の省エネ効果が上げられる計画に対して費用の3分の1を交付してきた。 今年度は、より大きな効果を上げるため予算を大幅に増額し、公募回数も年2回に増やした。住宅の省エネに関する第1次公募は3月に実施、その結果合計1,050件の計画に対して8億2,000万円の補助金を交付することを決定。続く二次公募では合計898件の計画を採択して4億5,400万円の補助金を交付した。承認総件数は1,948件、交付総額は12億7,400万円となった。塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱窓の設置計画件数が8割方を占めると見られる「断熱リフォーム枠」の総件数は486件となっている。 前年度の実績は、総採択件数が1,270件、断熱窓の採択件数が202件、補助金の総交付額が11億1,000万円だった。今年度は公募回数を2回に増やしたことで応募件数が大幅に増えた。特に塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせを主体とする「断熱リフォーム」が2.4倍増となった点が注目される。 今回の第3次公募によってこれらがさらに大きく拡大される。NEDOでは約5億円の予算を組んでいる模様。募集期間が短いので、短時間で取り付けられる塩ビサッシと複合ガラスによる断熱内窓の採用申請が多くを占めると予想される。 |