2007年09月18日
SMの生産、8月も活発で8ヶ月連続の前年超え
出荷は国内向けも輸出も前年の横並びに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が18日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の8月の総生産量は319,279トン、総出荷量は311,347トンとなった。前年同月に対比すると、生産は7.3%多いが、出荷はほぼ横並びの0.4%増となる。
 
 生産が多かったのは、定修を実施した1社を除く各社がフル稼働したため。前年同月は原料高に対応して減産に踏み切るところが出たが、今年は生産調整を実施するこころが皆無であった。これでSMの生産は8ヵ月連続の前年同月超えとなった。1月から8月までの累計は239万2,995トンで、前年同期を8%上回っている。
 
 一方の出荷が前年並みにとどまったのは、国内向けが175,337トンで前年同月比0.4%増、輸出が136,010トンで同0.3%増とともに伸び悩んだため。国内向けは、PS用と合成ゴム用が伸びた反面、EPS用やABS用がマイナス成長となった。それでも国内向けは5月と6月が前年同月割れとなったあと2ヵ月連続の前年同月超えとなった。1〜8月の累計は129万2,663トンで、前年同期を1%上回っている。

 輸出は、今年2度目の前年同月割れとなった7月から小幅ながらも再び前年同月超えに転じた。EPS用とABS用の需要が好調の中国向けが活発なことによるもの。この結果、1〜8月の累計は111万5,651トンとなった。前年同期を12%上回っている。SMの出荷には、引き続き輸出の好調が大きな支えとなっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1190095479.tif