2007年09月18日 |
PSの出荷、8月は大幅な減少に |
電機・工業分野以外が軒並み不振 |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会 |
日本スチレン工業会の集計によると、PS(ポリスチレン)の8月の生産量と出荷量はともに前年同月を下回った。生産量は80,334トンで1%減にとどまっているが、出荷量は66,494トンで11%もの減少となっている。生産も出荷もともに3ヵ月連続の前年同月割れである。 出荷が大幅減となったのは、電機・工業用を除く全ての分野の需要の不振によって国内向けが同13%減の63,599トンと大きく落ち込んだため。 電機・工業用はデジタル家電や事務機器用が引き続き好調であったため前年同月を13%上回って2ヵ月連続の前年同月超えとなった。しかし、最大消費分野の包装用がOPSシートの需要不振で2ヵ月連続の前年同月割れの6%減となったのをはじめ、雑貨・産業用が40%減、FS用が24%減と軒並み前年を大きく下回ったため国内向けトータルは二桁のマイナス成長となった。雑貨・産業用は5ヵ月連続の、FS用は3ヵ月連続の前年同月割れである。 この結果、国内向けの1〜8月の累計は575,288トンとなった。前年同期を1%下回っている。 一方の輸出は2,895トンで前年同月を28%上回った。8ヵ月連続の前年同月超えである。しかし絶対量が小さいため出荷全体の縮小をカバーするにいたっていない。輸出を含む出荷の1〜8月の累計は600,356トンで前年同期を1%上回っている。 |