2007年09月18日
出光興産、稲の種子感染病害予防に微生物防除剤「タフブロック」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は18日、稲の種子感染性の病害を予防する微生物防除剤「タフブロック」を2008年1月から全国発売すると発表した。

 「タフブロック」は、稲の栽培にあたって防除が不可欠な5種類の病害「いもち病・ばか苗病・苗立枯細菌病・もみ枯細菌病・褐条病」すべてに高い効果を発揮する。
 
 今年3月7日付で褐条病、同9月5日付でいもち病・ばか苗病・苗立枯細菌病・もみ枯細菌病に適用が登録された。

 有効成分は、栃木県農業試験場が発見したタラロマイセス フラバス菌で、この菌は、病原菌を直接殺菌するのではなく、種もみの表面で素早く増殖し、苗づくりの期間中、病原菌の活動を抑制することで、病害の発生を予防する。
 
 「タフブロック」を使用した苗のもみ殻には、タラロマイセス フラバス菌の定着がはっきりと黄色いコロニーとして確認できる。病原菌の本剤に対する耐性菌の発生はほとんどなく、使用回数に制限がないなど、安全性が高く、環境にやさしい。近年、普及しはじめた温湯消毒法と組み合わせても、高い効果が期待できる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1190276056.pdf