2001年06月20日
塩ビ樹脂の5月の出荷、10ヵ月連続の前年割れ
生産も13ヵ月連続して前年を下回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が20日集計したところによると、塩ビ樹脂の5月の総出荷数量は輸入の大幅減もあって引き続き前年同月の実績を大きく下回った。7.4%減で、10ヵ月連続の前年同月割れである。
 うち国内向け出荷は、電線その他が5ヵ月連続で前年同月を上回った(1.8%増)ものの、硬質用が11ヵ月連続、軟質用が4ヵ月連続のそれぞれマイナス成長となった(8.3%と6.0%の減少)ため、トータルでは4ヵ月連続の前年割れとなった。前年同月比は5.9%の減少である。
 一方の輸出は、10.6%減で、5ヵ月連続しての大幅な減少となった。中国をはじめとした輸入国の提示価格がわが国の塩ビ樹脂メーカーの希望価格を下回る状態が続いたのが最大の要因と見られる。
 片や同月の総生産量は10.2%の大幅減となった。13ヵ月連続の前年割れである。数量は出荷数量とほぼ同じ規模であり、このため、月末在庫は前年同月の33.8%減という規模にとどまっている。

2001年/年度塩ビ樹脂生産出荷実績(表)
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