2007年09月25日
わが国の「抗菌試験方法」、国際標準機構の「ISO規格」に
【カテゴリー】:行政/団体(海外、実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省によると、わが国が開発した「抗菌試験方法」が18日、国際標準化機構(ISO)で国際規格として承認された。
 
 日本は、国際標準化機構(ISO)に対して2004年8月、独自に開発した日本工業規格(JIS Z 2801「抗菌加工製品ー抗菌性試験方法・抗菌効果)」を、抗菌製品試験方法の国際規格案として提案していた。

 日本では1990年代に「抗菌グッズ」がブームを呼び、多くの製品が市場に出回ったが、抗菌の定義や抗菌効果に関する基準がなく、国民生活センターがテストしたところ、抗菌効果は製品によって差があり、中にはまったく効果のないものがあることが分かった。
 
 このため経産省は1998年12月、「抗菌加工製品のガイドライン」を策定し、2000年12月には抗菌性の試験方法に関する「JIS規格」を制定した。
 
 ISOに対しては、ISOのTC61(プラスチック)/SC6(老化、耐薬品、耐環境性)/WG7(抗菌試験方法)に、JIS Z 2801を基にした規格を提案し、最終投票の結果、全会一致で国際規格として発行することが承認された。