2007年09月25日
出光興産の微生物防除剤、「花き類」にも適用拡大
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は25日、同社が製造・販売している微生物防除剤「ボトキラー水和剤」が、使用方法「ダクト内投入」で、「花き類・観葉植物灰色かび病」と「イチゴうどんこ病」に適用が拡大したと発表した。9月19日付で登録された。

 花き類の「灰色かび病」は、パンジー、シクラメン、トルコギキョウなどの花弁にしみ状の病斑が発生し、商品価値を著しく低下させる致命的な病害。イチゴの重要病害である「うどんこ病」は、葉や果実の表面がうどん粉をまぶしたように白くなる病害。今回、2つの適用病害が追加された「ボトキラー水和剤」は、既存の化学農薬に対する耐性菌にも予防効果
がある安全性の高い納豆菌の一種、バチルス ズブチリス菌を有効成分としている。

 「ダクト内投入」は、岐阜県と共同開発した使用方法で、ダクトに微生物防除剤を粉末のまま投入し、暖房機の温風に乗せてハウス全体に散布する。
 
 水を必要としないため、施設内の湿度を過度に上昇させることなく作業の省力化、防除効果の安定化を図ることができる。また、作物への汚れもほとんどなく、収穫時期にも安心して使用できる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1190699726.pdf