2007年09月26日
CBの生産と出荷、8月も前年をわずかに上回る
一般ゴム向けの減少をタイヤ向けがカバー
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が26日に集計したところによると、カーボンブラック(CB)の8月の生産量と集荷量はともに前年同月を0.5%上回るにとどまった。
 生産量は68,959トンで3ヵ月連続の前年同月超えとなった。出荷量は60,409トンで2ヵ月続いての前年同月超えとなった。
 
 出荷のうち、ゴム用ファーネスは56,655トンで0.1%増、非ゴム用その他は3,754トンで同7.7%増となっている。ゴム用ファーネスのうち、最大消費分野であるタイヤ向けの出荷量は44,934トンで0.8%増となった。一般ゴム向けが10,16トンで6.1%減となったのをタイヤ向けがかろうじてカバーした。

 この結果、CBの1月から8月までの総生産量は550,076トンとなった。前年同期の実績を0.5%上回っている。一方の総出荷数量は541,563トンとなった。前年同期比は0.4%増である。ともに前年並みで推移していることになる。

 8月の需給に少なからず影響を及ぼしたと見られる7月の輸出入数量は、輸出が前年同期比33.1%増の3,446トンで、7ヵ月連続の前年同月超えとなった。輸入は同18.2%減の9,728トンとなった。CBの単月の輸入が1万トンの大台を割り込んだのは04年4月いらい39ヵ月振り。