2007年10月02日 |
PETボトルの容リ協の引取り量が拡大 |
8月は1年振りに15,000トン台を回復 |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿って全国の市町村から8月中に引取った分別収集PETボトルの総数量は15,563トンとなった。月間引取り数量が15,000トン台となったのは1年振り。 8月の実績は、前月を17.4%、前年同月を0.2%上回る規模。これで、同ボトルの月間引取り量は今年3月まで24ヵ月連続の前年同月割れを記録したあと5ヵ月連続して前年同月超えとなった。もっとも、市町村による分別収集PETボトルの輸出は引き続き活発の模様。財務省の8月のPET屑の総輸出通関数量は29,941トンで前年同月を11.0%上回っている。絶対量も同協会の引き取り量を大きく上回っている。 同協会の今年度に入ってからの引取り量の累計(4〜8月計)は、63,687トンで前年同期を3.6%上回っている。しかし、同期のPET屑の総輸出量は140,860トンで前年同期に比べ29.0%多い。絶対量の面でも伸び率の面でも引取り実績を大きく上回っている。市町村の中に、同協会に引き渡さずに貿易企業に売却することで分別収集コストをカバーするところがまだまだ多いからだ。この状態続くかぎり、国内における同ボトルのリサイクル活動には不安がつきまとうことになる。 なお、同協会の委託先による8月の同ボトルのリサイクル(再商品化)数量は9,699トンで前年同期を6.2%上回った。5ヵ月連続の前年同月超えであり、この結果4〜8月の累計は前年同期比15.4%増の48,751トンとなった。伸び率から言えば一応順調な回復を遂げていることになる。しかし総リサイクル量は、かつてのようなボトルtoボトル手法によるリサイクル量が原料不足によって激減しているためピーク時(平成16年6月)の60%強にとどまっている。 8月の手法別リサイクル量と4〜8月の累計は以下の通り。かっこ内は前年比。 ▽繊維(ユニフォーム、カーペット等)=5,692トン(114.6%) 26,206トン(120.6%) ▽シート(卵パック、ブリスターパック等)=3,618トン(92.5%) 17,968トン(101.0%) ▽ボトル(洗剤等)=89トン(1483.3%) 3,169トン(266.3%) ▽成形品(植木鉢等)=270トン(120.5%) 1,234トン(89.0%) ▽その他(結束バンド等)=30トン(100.0%) 174トン(109.4%) 合計=9,699トン(106.2%) 48,751トン(115.4%) |