2007年10月02日
東レ、インドSRF社に産業用ポリエステル長繊維プラント技術を輸出
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:東レ

 東レと東レエンジニアリング(TEK)の両社は2日、インドのSRF Limited(本社:ニューデリー、会長:Arun Bharat Ram)に、タイヤコードやコンベアベルトなどの産業用ポリエステル長繊維製造プラントの技術輸出するため契約締結したと発表した。

 プラントの生産能力は年産15,000トンで、2009年春稼働開始の予定。インドでの産業用ポリエステル長繊維プラントの技術導入は初めて。

 インドでは、これまでトラックやバスなど大型車両向けにナイロンタイヤコードが使われてきたが、急速な経済発展により、このところ乗用車用ポリエステルタイヤコードや産業用コンベアベルトの需要が拡大している。

 SRF社は、インド最大のナイロンタイヤコードメーカーで、今回、ポリエステル系タイヤコードやコンベアベルトの需要拡大に対応するため、新たに技術導入することにした。

 東レはこれまで、産業用ポリエステル及びナイロン長繊維技術の輸出を、南アフリカなど世界5カ国8社に対して行ってきた。インドでは1989年、CEAT社に産業用ナイロン長繊維プラントの技術輸出を行ったが、1995年にSRF社が同社を買収し契約を引き継いでいる。

【SRF 社との技術輸出契約の概要】
(1)契約先  : SRF Limited(インド)
(2)契約対象  : 産業用ポリエステル長繊維製造プラント一式(機器、エンジニアリング、ノウハウ提供、建設指導、および技術者トレーニングを含む)
(3)プラント生産能力  : 年産15,000 トン
(4)契約発効日  : 2007年9月10日
(5)引渡完了 : 2009年春(予定)

<会社概要>
■ SRF Limited
(1)設 立 : 1970 年
(2)所 在 地 : インド・ニューデリー
(3)代 表 者 : 会長 Arun Bharat Ram
(4)売 上 高 : 2006年度実績 180億2,400万ルピー(約541億円)
(5)純 利 益 : 2006年度実績 28億9,100万ルピー(約87億円)
(6)事 業 内 容 : 冷却ガス、ポリエステル繊維、ナイロン繊維の製造および販売。
インド最大のナイロンタイヤコードメーカー(世界第7位)であり、産業用ナイロンと冷却ガスの分野におけるマーケットリーダーとしての地位を確立している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1191308894.pdf