2007年10月04日
旭硝子、TFT−LCD用大型ガラス基板の製造能力を増強
世界最大 第10世代に対応した生産体制を確立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子は4日、TFT−LCD(薄膜トランジスタ方式液晶ディスプレイ)用ガラス基板の需要増大と大型化に対応するため、高砂工場(兵庫県高砂市)の生産能力増強を決めたと発表した。総額約300億円を投じ、第10世代のガラス基板まで対応可能な、製造窯(年産能力:500万平方メートル)と研磨ラインを設置する。製造窯は2008年秋、研磨ラインは2009年中に量産開始の予定である。

 TFT液晶パネルの需要は、パソコンに加えて、テレビ用途にも需要が本格化しており、今後も年率20%増が見込まれている。また、パネルメーカーは大型サイズでの生産が進み、世界最大となる第10世代の生産も計画している。
 
 このためガラス基板の需給は大型サイズを中心に一層逼迫することが予想され、ガラスメーカーとして、大型サイズのガラス基板を安定的に供給できる体制の確立が急務となっている。

 同社は、これまでも日本・韓国・台湾で、ガラス基板の製造能力を増強してきた。今回、今後のさらなる需要拡大とマザーガラスサイズの大型化に対応するため、高砂工場に第10世代のガラス基板も生産できる、製造窯と研磨ラインを増設することにした。
 
 高砂工場は、現在、TFT用ガラスの製造窯2基及び第8世代まで対応できる研磨ラインを持ち、同社TFT用ガラス生産の国内最大拠点となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1191480353.pdf