2007年10月04日
欧米でオレフィンの価格が上昇
需給の均衡で原料高を転化へ
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 欧米でオレフィンの契約価格が上がってきた。今週明けにベルリンで開催されたEPCAの07年度総会に出席した欧米の大手石油化学企業筋を対象に大手商社が調査し明らかになったもので、欧州でも米国でも需給バランスの均衡を背景に石油化学企業やリファイナリー各社が打ち出した値上げ表明が市場に受け入れらているという。

 各社とも原料ナフサ価格の高騰に伴うコストアップ分をオレフィン価格に転嫁しようとしているもの。欧州の第4・四半期のエチレンの契約ものの価格はトン当たり945ユーロで、第3・四半期に比べると同20ユーロ高となることが確定した模様。ドルベースでは同約1,230ドルで、過去最高値となる。

 一方、プロピレンの第4・四半期契約ものの価格は同888ユーロに引き上げられることになった模様。ドルベースでは同1,154ドルとなる。この場合も過去最高値となる。第3・四半期に対比すると同10ユーロ高となる。

 米国のエチレンの10月のコントラクト価格は、ポンド当たり9月を5〜6セント上回って同58〜59セントになりそうだ。トン当たりのドル価格は約1,275〜1,298ドルとなる見通し。
 プロピレンの10月の価格は、ポリマーグレードが9月比で同2セント高の53.25セントになる見込み。トン当たりでは1,172ドルとなる。