2007年10月09日
住化が樹脂の国際市場開拓を本格化
ラビーグ完工に備えて独自のマーケット確保へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は10月1日の年度下期入りを機に、「ラビーグプロジェクト」の完工に備えてアジアと西欧の両地域でポリオレフィン各樹脂の本格的なプレセールスを開始した。
 
 先行しているEPPE(イージープロセッシング・ポリエチレン)に続いて、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PP-H(ポリプロピレンホモポリマー)、PP-B(ポリプロピレンブロックコポリマー)の4品目についてもシンガポールの「スミカ・アジア」をヘッドクォーターにした各地の販売拠点を拡充して市場開拓を開始した。
 EPPEとL-LDPEは同社千葉工場から、またPP-HとPP-BはTPCのシンガポール工場からそれぞれ供給していく。HDPEはバゼルから提供を受けていく。
 
 市場開拓に当たっては、中国の上海と東莞に開設したスミカ・アジアのブランチやベルギーのスミカ・ヨーロッパをフルに活用していく。中国を中心としたアジア地域と西欧、ならびに中東・アフリカ諸国に独自のマーケットを確保していく考え。
 
 現在ラビーグ(ラビーグ・リファイニング&ペトロケミカル社)では、エチレン年産130万トンプラントを中核とした大型石油化学工場の建設工事が順調に進んでおり、来年6月以降に各プラントが順次完工する見通し。
 うちポリオレフィンの年産設備能力は、L-LDPEが35万トン、EPPEが25万トン、HDPEが30万トン、PP-HとPP-Bがともに35万トンとなる。本格稼動開始時期は来年秋口となる見込み。