2007年10月10日 |
タキロン、ダイプラ株取得で十数億円のシナジー期待 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:ダイセル化学、タキロン |
タキロンは10日、大日本プラスチックスの株式および経営権を親会社のダイセル化学、トクヤマ両社から買収することで大筋合意し、基本合意書を締結したと発表した。今年末株式の60%を取得し、2〜3年後をめどに100%出資へ移行する方針である。 タキロン、ダイプラの両社は、兵庫県下に計4つの類似製品工場を持ち、事業展開してきたが、原料高によって低下してきた収益力の回復が課題だった。それだけに統合効果は大きく、タキロンでは以下の施策により年間十数億円のシナジー効果が期待できるとしている。 (1)生産拠点の集約によるコスト競争力の強化 (2)共同配送によるサービスの向上と配送コスト低減 (3)土木資材事業移管による営業の集約 (4)原材料調達の集約 (5)相互の販売ルート活用 タキロンは今回、ダイプラの全発行株式(1,032,000 株)の60%を取得する。ダイプラの持分比率は現在のダイセル60%、トクヤマ40%から、タキロン60%、ダイセル24%、トクヤマ16%となる。 【大日本プラスチックスの概要】(07年3月期単体) (1)本社所在地 大阪市中央区 (2)資本金 859百万円 (3)創立 1956年 (4)株主構成 ダイセル60%、トクヤマ40% (5)総資産 13,859百万円 (6)売上 9,432百万円 (7)従業員数 228名 (8)主な事業内容 プラスチック波板、ネット、パイプなど |